サラリーマンの方などでよく『定年退職後はのんびり田舎で農業でも〜…』と考えている人をテレビやSNSなどで見かけませんか?
実際にそう考えている方もいるかもしれませんが、農家の僕から言いますと定年退職後に農家になり作物で収益化を考えているとすればそれは絶対に無理です。
なぜ無理なのか3つの理由をご紹介します
田舎には意外と土地がない
『田舎に土地を購入して…』と考えている方も多いのではないでしょうか
実際、田舎には畑は余っていません
離農した家の畑などは地元の農家さんが買ったり借りて使用しています
『田舎だから土地くらいあるだろ〜』と安易な考えをしてはいけません
余っているとすれば住宅用の土地くらいです
地域の繋がりが強く甘い気持ちで入ると周りから浮く
農家は何世代も前からそこの土地に入植し農家どうしの繋がりがすごく強いです
そこに全く知らない都会から来た人が農家ですと名乗ったらどうでしょうか?
技術もない。何も知らない。ただのよそ者がなんか言ってるわ。
程度にしか思われません。
例えば僕の住む豊頃町では人口が3000人程いるのにもかかわらず「髙木です」と言うだけで「あ〜○○さんのお孫さんね!」となります
田舎では農家だけでなく町全体の繋がりが強いのです
機械の仕入れ、売り先の確保が難しい
いざ土地があり入ったとしましょう
まず問題は植え付けの機械、収穫の機械をどう入手するかです
例えば機械をリースするとしましょう
農家の中ではリース=リース期限終了後にその機械を購入と言う流れがあります
仮にリースが3年だとしてトラクターをリースとしましょう
トラクター1台1000万円以上します
それに加えて作業機も必要になりますのでもっと金額が上がります
果たして3年間でそれだけの金額を売り上げることができるでしょうか?
売り先の確保もつてなどがあれば容易ですが全く知らない土地からとなると厳しいものがあります
まとめ
会社を定年退職し農家を始めたいと考えているみなさん、農家は甘くないのです。
もしこの記事を読んでもやりたい!と言う方はしっかりと土地や予算のことを計画してから農家になることをオススメします